装具療法
医療用インソールについて
医療用インソールとは、足の痛み、痺れやそのほかの症状を緩和したり、治療するための医療用装具です。
すでに痛みを感じている人はもちろん、足裏のタコなどの不具合や歩きにくさ、疲れやすさを感じている人も、症状の悪化を予防する目的に使用することも効果的です。
人が立っている時、足は全体重を支えています。
歩いたり、走ったりすると、足にかかる負担はさらに大きなものになります。
また、多くの人は足の骨格構造に歪みをもっています。足首が内側に傾く「過回内」は約7割、外側に傾く「回外」は約2割の人にみられるといわれています。
この骨格の影響により、歩いたり走ったりするときのクッションの役割を果たす“土踏まずのアーチ”がほとんどない「扁平足」の人もいれば、逆に高すぎる「ハイアーチ」と呼ばれる人もいます。理由はさまざまですが、多くの人が足のどこかに負担を抱えています。
医療用インソールは、足病の予防や悪化防止のために過度にかかる圧力を分散させ圧力を減らすことを目的として作製されます。
作製は、各種医療保険の適応が可能です。 (場合によっては自費作製をご案内します)
当院のインソール
当院では医学的な検査(レントゲン、足底圧検査、歩容解析、関節可動域検査)を基に医師が処方し、国家資格である義肢装具士と連携してひとりひとり完全オーダーメイドのインソールを作成しています。
「一度作ったら終わり」ではなく、作成後も定期的に医師による評価を行っています。
⚫︎インソール採型時には、普段よく履く靴や、通勤時・習い事・ウォーキングに使用する靴など、インソールに合わせたい靴を必ずご持参ください(中敷が取れないタイプは適合できない場合があります)
靴のすり減り方で分かる姿勢の崩れ
現代人は 裸足(はだし)で歩くことはありません。
実際に地面に接しているのは靴であり、自分の足に接しているのは靴の中敷(インソール)になります。
では、靴とインソールのどちらかまたは両方が傾いていたら人はどうなるでしょうか?
もしもビルの土台が傾いていたら、と考えたらどうでしょう?
足と歩行を考える上で、まっすぐ立つという事は基本でありゴールになります。
足病を生むのは歩行時の姿勢であり、姿勢が崩れると無駄な力が身体のどこかを襲うのです。
足の処方せん作成
まず、医師が足底圧検査、歩容解析、関節可動域検査などを含めた診察を行い、足底板の処方せんを作ります。
その内容に沿って義肢装具の専門家が作製し、医師の確認の元、患者さまへと引き渡します。
微妙な調整を行いながら靴に合わせていきますので、原則、来院が必要になります。
⚫︎インソール採型時には、普段よく履く靴や、通勤時・習い事・ウォーキングに使用する靴など、インソールに合わせたい靴を必ずご持参ください(中敷が取れないタイプは適合できない場合があります)
アフターフォローが重要です
当院では、作製したら終わりではなく、フィッティング後に骨格補正の状態を再度検査し、少しでも違和感があれば修正を加えながらしっかりとアフターフォローを致します。
「せっかく作ってもらったから」と何年も履き続ける方がいますが、足や体も、また、インソールの状態も変化(経年劣化も含め)していくものです。
定期的に適切な評価を行い、変化に合わせてインソールの調整を行いましょう。
※修理費用や調整費用について作成時とは別の調整費用がかかる場合があります。
医療用インソールは様々な症状に効果が見込めます
☑︎ 歩いている時に足や膝、股関節が痛い
☑︎ 外反母趾や扁平足など、足部の変形がある
☑︎ タコや魚の目、靴擦れなどの足裏の皮膚トラブルがある
☑︎ 足が疲れやすい、つまずきやすい
☑︎ なかなか治らない足底腱膜炎がある
☑︎ 変形性膝関節症など脚の変形を指摘された
☑︎ 子どもの足の変形
料金
保険適応の場合
(一度全額料金を立替払いして、後日還付されます)
① 保険診療としてクリニック側からご請求する費用
約 4,000〜8,000円(3割負担の方)…再診料、検査料、採型料(足の型取り)が含まれます
※保険点数:採型料700点(片足)
《現金またはクレジットカードでのお支払い》
② インソール作成代金として義肢装具会社側からご請求する費用
(1)46,322円〜63,282円
※補高(脚長差等を補うためのパーツ)や、ウェッジ(傾きをつけ関節角度の補正等を行うためのパーツ)の付与に応じて金額が変わります
※パーツの付与は症状等に応じ医師の判断に基づき処方されます。
作成時に一旦、全額自己負担《お支払いは現金またはクレジットカード、商品によっては各種電子マネー可》
健康保険が3割負担の方は、7割分を自身で保険者側に請求申請をする必要があります。(各社会保険・国民健康保険等)
※申請方法は窓口にてご案内いたします
(2)各保険の審査にてインソール作成が保険の範疇と認められれば後に32,425円〜44,297円が還付されます。
(1) + (2)の差額(46,322〜63,282円 − 32,425円〜44,297円)→ 実質の自己負担額は13,897円〜18,985円となります。
自費の場合
① クリニック側からご請求する費用
5,500円(税込)… 足の型取り等の費用
② インソール作成代金
各種タイプに応じて48,070円(税込)〜65,670円(税込)
※補高(脚長差等を補うためのパーツ)や、ウェッジ(傾きをつけ関節角度の補正等を行うためのパーツ)の付与に応じて金額が変わります
※パーツの付与は症状等に応じ医師の判断に基づき処方されます。
《お支払いは現金またはクレジットカード、商品によっては各種電子マネー可》