top of page
扁平足.jpg

扁平足

扁平足は、本来あるはずの“土踏まず”の”内側縦アーチ”が潰れてしまって足の裏(足底)が平らになっている状態です。

アーチの機能が低下することで足の裏(足底)のクッション性が低下し、足部が不安定になります。アーチが低下することで足部のみでなく姿勢などにも悪影響があり、歩行時にひざや骨盤、肩などに負担がかかるため、通常よりも足が疲れやすいと言われています。また、外反母趾を招く可能性もあります。

扁平足の原因は様々で、幼児期からうまく発達しない先天的なものと後天的なものがあります。後天的な成人期扁平足は、加齢による筋肉や靭帯が弱くなり、アーチが低下する場合や、誤った歩き方、高血圧、糖尿病、肥満などによって足のアーチを形成する組織が傷つくことが主な原因です。

​小さな子どもの「転びやすい」「歩き方がおかしい」にも注意が必要です。

扁平足の治療方法

治療方法には「保存療法」と「手術療法(根治手術)」があります。

​「保存療法」には主として①装具(インソール)療法 ②運動療法(筋力トレーニングとストレッチ) ③靴の選定 があります。

重度の扁平足や、土踏まずを上げるインソールで改善が見られない場合、手術の適応となる場合があります。

※扁平足の手術は提携医療機関の手術室にて行います

保存療法

_DSJ7556.jpg

①装具(インソール)療法

装具(インソール)とは、靴の中敷きのことです。

インソールはアーチ保持機能をしっかりと持ち、脛骨筋を休ませつつ、その間に他の筋力の増強訓練をすかさず行うことが重要です。そのためにはクッション性のある市販のインソールではなく、体重を支えるための硬度のあるかたいインソールが必要です。

​当院では義肢装具士と連携し、適切な医療用のインソールを作成しています。(保険適応)

また症状の改善、再発防止のためには体重コントロール、減量も重要です。

Depositphotos_445454746_S.jpg

②運動療法

骨格の補正を行う医療用インソールの使用に加えて、アーチの低下を改善するためには、後脛骨筋や母指外転筋の運動が必要です。

足の筋力を強化させるエクササイズ(足指を使った運動、ふくらはぎの運動)や、足の筋肉や腱をストレッチすることで、柔軟性を向上させて痛みを軽減します。

いきなりジムやフィットネスクラブで激しい運動をする必要はありませんが、自宅で簡単かつ効果的な運動を続けることが大切です。
当院では自費トレーニングプログラムのご提案もしています。

靴ひもを結ぶ

③靴の選定

扁平足の原因となる足への過度な負担を防ぐためには、自分の足に合った靴選びが大切です。きつすぎる靴や緩すぎる靴、ヒールの高い靴などは避けて、足にフィットする靴を履くことで、症状悪化を防ぐことを期待できます。

足に合わない靴を履くだけで、どんどんアーチが低下していきます。

一見すると「それだけ?」と思ってしまいがちですが、扁平足は適切な靴を、正しく履くことは治療において必要不可欠です。

外科的療法(根治手術)

扁平足の場合の手術としては、踵骨骨切り内方移動術・踵立方関節延長固定術・踵骨外側支柱延長術・内側楔状骨骨切り術などがあります。

※外反母趾手術は当院で日帰りで行います

こんな症状はありませんか?

☑︎ 歩くと足が痛くなる

☑︎ 足が疲れやすい

☑︎ 歩くと内くるぶしに痛みを感じる

☑︎ 片足立ちをしにくい

☑︎足裏が痛むことがある

☑︎ 立った時に土踏まずが床に着く

​ひとつでも当てはまる場合はお早めにご相談ください

18017.jpg

当院の主な検査方法

17944.jpg

​診察

問診において患者様から症状をお聞きして、医師が視診・触診にて足の骨格・形状、左右差などを観察していきます。

​また、靴のすり減り方でも状態を見ていきます。

​⚫︎普段よく履くのほかに、通勤時・習い事・ウォーキングなどに使用するをご持参いただくとより詳しい診察が可能です

18072.jpg

​レントゲン検査

扁平足は足部のレントゲン写真で診断します。

レントゲン検査では、立ったままの状態で撮影し(体重による負荷をかけた状態)、アーチ構造の変化をとらえます。

場合によっては荷重下での胸椎、腰椎、股関節、膝関節のレントゲン検査を行うこともあります。

Depositphotos_697118401_S.jpg

フットプリント検査

場合によってフットプリント(足型採型)をすることにより、足裏のどこに体重がかかっているのかを調べることができ、目には見えにくいと ころまで足の状態が解ります。

_DSJ7548.jpg

歩容解析(Gait Anaysis)

当院では体の動作・身体構造・筋肉活動を計測装置で記録し、歩行を視覚的に分析するシステムを導入しています。

​歩行時の衝撃の度合いなどの細かな検査を行い、適切な治療の提案を目指します。

_DSJ7550.jpg
扁平足が引き起こすサインを
見逃さないで

扁平足は、初期にはあまり足の扁平化は目立ちませんが、しだいに変形が進みます。つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行も障害されます。

扁平足が悪化すると、足裏に激痛が走る「足底腱膜炎」や「膝や股関節の変形性関節症」のリスクが高まり、さらには足だけでなく腰痛や背中痛にもつながる可能性があります。

インソールは、治療の補助具として土台からアーチをサポートし、重心を正しい位置に矯正します。

当院のインソール療法は、自分に合った適切な装具(骨格補正の装具)を医師の処方せんに基づいて作製します。

​手術後の治療用インソールの作成も行っており、再発を防止するための提案も行っています。

​足にお悩みの方はお気軽にご相談ください

bottom of page