外反母趾の日帰り手術
局所麻酔
その日から歩ける
外来日帰り手術
最小限の痛み
外反母趾の日帰り手術は、日本ではあまり知られていない治療法ですが、欧米では広く行われている方法です。
手術後に長期間歩けない状態が続くと、筋力の低下や日常生活への支障が懸念されます。
当院では、手術後の負担を可能な限り軽減し、歩行を継続できるよう配慮した治療を心がけています。
具体的には、身体への負担が少ない手術方法の採用や、術後専用の医療用装具の利用、早期からの足部トレーニングを通じて、日常生活へのスムーズな復帰をサポートしています。
STEP 1
術前相談
手術に向けた準備は、まず丁寧な術前相談から始まります。
当院では、患者さま一人ひとりの足の状態をしっかりと確認し、最適な治療計画を立てることを大切にしています。
診察では、触診や歩行の動画撮影、X線画像の確認を通じて、足部の状態を詳細に評価します。また、日常生活やお仕事の状況、術後の帰宅方法や自宅での処置方法についても具体的に伺い、患者さまに合わせたオーダーメイドの手術計画を立案します。
STEP 2
手術前準備
当院では、手術前に心電図や内科診察を実施し、必要に応じて連携病院でのMRI検査やCT検査を行い、万全の準備を整えます。
また、術後に使用する装具のフィッティングも事前に確認し、快適にご利用いただけるよう調整します。
さらに、術前・術後に必要な処方や、術後の足部リハビリテーションに関する具体的な指導を行い、患者さまが安心して治療に臨めるようサポートいたします。
STEP 3
手術当日
外反母趾の手術は、基本的に両側を同時に行います。
片側の手術には約1時間半、両側の場合は平均で2時間半ほどかかります。ただし、追加の手術が必要な場合は、さらに時間を要することがあります。
当院では、患者さまの負担を軽減するため、低侵襲手術や経皮的手術を採用しています。手術後は外科用包帯で足を保護し、専用の装具を使用することで、術後すぐに歩行が可能です。
また、麻酔による痛みの緩和効果は3~6時間ほど持続し、術後の痛みを軽減します。
STEP 4
手術後
手術が終了した後は、リラックスしていただけるよう、お茶とおやつをご用意しています。落ち着いて一息ついた後、術後の確認を進めます。X線画像で足部の状態をチェックし、術後装具の正しい装着方法やご自宅での過ごし方について丁寧に説明いたします。
最後に、次回の受診予定を決定し、事務手続きを終えるとご帰宅となります。
STEP 5
ご帰宅後の過ごし方
手術後の回復をスムーズに進めるためには、ご自宅での適切なケアが重要です。当院では、患者さまが安心して術後を過ごせるよう、次の5つのポイントをご案内しています。
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最初の3日間は、痛みをコントロールするために鎮痛剤をきちんと服用してください。
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術後も定期的に歩くことを心がけ、筋力の低下を防ぎましょう。
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1日に3〜5回、足を冷やして炎症を抑えるケアを行いましょう。
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座る際は足を軽く上げることで血流を促し、浮腫の改善につなげましょう。
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足部やつま先を定期的に動かして血流を促進し、回復をサポートしてください。
これらのケアを行うことで、より早く日常生活に復帰することが期待できます。
STEP 6
手術後のスケジュール
ご自宅では、手術部位の適切な手当を行っていただきます。必要に応じて、訪問看護師による処置を依頼することも可能です。
術後の診察は、手術翌日または翌々日に電話やオンラインを用いて実施します。その後、手術から約1週間で初めての外来受診を行い、X線撮影や創部の確認を行います。必要に応じて痛み止めなどの追加処方をいたします。
抜糸が必要な場合は、手術から約3週間後に行います。また、専用装具は浮腫の状態によりますが、通常術後4週間程度で終了します。なお、術後のケアをしっかり行うことで、これらのスケジュールを早めることも可能です。
当院の手術例
足の外科手術を数多く手がけています
形成外科専門医として幅広い形成外科領域の手術を執刀してきました。
とくに、足専門の医師として高度な手術を手がける医師は日本では数少なく、経験と実績に支えられた質の高い治療を提供しています。
他院との連携により事前のMRI検査やCT検査、当院連携の義肢装具士による術後の装具作製などを行いながら、できるだけ早く日常生活へ復帰できるよう目指して行います。
日帰り手術
外反母趾の手術には骨切り術、関節固定術などがあり、100種類以上の手術方法があると言われております。足の状態によって手術方法を医師が選択します。
当院では外反母趾は基本的に日帰り手術で行います。
日本では手術といえば数日間の入院が必要といわれがちですが、米国では日帰り手術は一般的です。