
骨棘除去
根本的な改善
再発リスクの軽減
痛みや不快感の軽減
骨棘除去は、巻き爪の根本原因に対処する手術方法です。
巻き爪の原因の一つに、爪の下の末節骨にできる**骨棘(こつきょく)**があります。これが爪やその周囲に圧力をかけ、痛みや炎症を引き起こし、巻き爪を悪化させることがあります。
骨棘を取り除くことで、爪や周囲の組織への負担を軽減し、再発のリスクを大幅に低減できます。
骨棘除去は、巻き爪を根本から改善し、長期的な健康な爪を維持するための効果的な治療法です
骨棘除去の手順
1.麻酔
* 手術中に痛みを感じないよう、足趾の付け根に局所麻酔を行います。
* 麻酔がしっかり効いていることを確認してから手術を始めます。
2.切開
* 必要最小限の切開を行い、骨棘が確認できるよう周囲の軟部組織を丁寧に処理します。
* 爪甲を部分的に持ち上げるか切除することで、骨棘を露出させます。
3.骨棘の除去
* 専用の外科用器具を使用し、末節骨の骨棘を滑らかに削り取ります。
* 骨の形状を整え、爪床や周囲の組織にかかる圧力を軽減します。
4.創部の洗浄
* 骨片や組織片を徹底的に取り除き、創部をしっかり洗浄します。
5.皮膚の縫合
* 必要に応じて皮膚を縫合し、術後の傷がきれいに治るよう処置します。
3.固定と包帯処置
* 足趾を適切な位置に固定し、包帯で保護します。これにより術後の安定性を確保します。
骨棘除去のメリット
1. 根本的な改善
骨棘を取り除くことで、巻き爪の原因に直接アプローチします。
2. 再発リスクの軽減
骨棘がなくなることで爪への圧力が解消され、巻き爪の再発を防ぐ効果が期待できます。
3. 痛みや不快感の軽減
手術後は爪の構造が正常に整い、日常生活の痛みや不快感が大幅に軽減されます。
骨棘除去の注意点
1. 回復期間
* 術後3週間程度で抜糸や状態確認のため診察を行います。
* その後も必要に応じて通院頻度を調整し、経過を見守ります。
2. 術後の違和感
* 手術部位に軽い腫れや違和感を感じる場合がありますが、多くの場合、時間とともに自然に改善します。
3. 術後のケア
* 手術部位を清潔に保つことが大切です。
* 医師の指示に従い、適切な処置を行ってください。

足の外科手術を数多く手がけています
形成外科専門医として幅広い形成外科領域の手術を執刀してきました。
とくに、足専門の医師として高度な手術を手がける医師は日本では数少なく、経験と実績に支えられた質の高い治療を提供しています。

日帰り手術
骨棘除去手術は、巻き爪の根本原因を解消し、再発リスクを抑えるために非常に効果的な方法です。
患者さま一人ひとりの症状に合わせて治療を行いますので、不安な点があれば遠慮なくご相談ください。手術後も安心して過ごせるよう、丁寧にサポートいたします。