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足裏・アーチ

扁平足
ウオノメ(鶏眼)・胼胝(タコ)
ハイアーチ
成人期扁平足
足底腱膜炎
足舟状骨骨端症(ケーラー病)
足底腱膜繊維腫

ウオノメ(鶏眼)・胼胝(タコ)

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ウオノメ(鶏眼)やタコ(胼胝)は、皮膚が摩擦や圧力から身を守るために厚く硬くなる状態です。

足の裏やつま先、足の指にできやすく、原因となる摩擦や圧力を取り除くと消えることがあります。ただし、足の裏にできた場合は特別なケアが必要です。

鶏眼

・胼胝より小さく硬い芯があり、押すと痛みが出ます。足裏や指の背、小指の外側に多く、指の間にできる場合は「軟鶏眼」と呼ばれます。

胼胝

 • 痛みが少なく、足裏や踵などの圧力がかかる場所にできます。大きさや形はさまざまで鶏眼よりも広い範囲に生じます。

扁平足

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足のアーチ構造が崩れ、“土踏まず”が低くなるか、ほとんどなくなった状態を指します。

このアーチは歩行時や立っている時の衝撃を吸収する役割を果たしていますが、アーチが低下・消失すると、その衝撃を十分に和らげられず、足や足首、膝、腰などに負担がかかりやすくなります。

多くの方は扁平足でも特に症状が出ないこともありますが、痛みや疲れやすさを感じる場合もあり、放っておくと他の足のトラブルの原因になることもあります。

成人期扁平足(PCFD)(扁平足の新しい考え方について)

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従来、扁平足は「足のアーチが崩れて土踏まずが消失した状態」と定義されてきましたが、実際には足の骨の変形はもっと複雑で、単純に「平らになる」だけの2次元的な変化ではなく、足のアーチを支える靭帯(バネ靭帯)の異常から、かかとの骨が外側に傾いたり、足の中央から前方が外側に開くなど、3次元的な変形が進行します。

このように、扁平足は複雑な変形を伴うため、従来の「後脛骨筋腱機能不全(PTTD)」や「成人期扁平足」という名称では正確に病態を表現できないことがあります。そこで、2020年に「Progressive Collapsing Foot Deformity(PCFD)」という名称が新たに提唱され、段階的に進行する足の崩壊性変形として理解されるようになりました。

ハイアーチ(凹足)

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ハイアーチ(凹足)とは足の甲が極端に高く、立位の時には土踏まずの部分が地面に接していない状態のことです。 足の甲が高く、盛り上がってることから甲高と呼ばれることもあります。

ハイアーチの足は、アーチが衝撃吸収の役割を果たさなくなり、踵と前足部に圧力が集中してかかるため、皮膚が硬くなり胼胝(タコ)や鶏眼(魚の目)などができやすくなります。

足舟状骨骨端症(ケーラー病)

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ケーラー病は、足の「舟状骨」という骨への血液供給が途絶えることで起こるまれな疾患です。血液不足により舟状骨の組織が壊死し、痛みや腫れが生じます。主に5歳以降の子どもに多く見られますが、2歳の幼児や成人にも発症することがあります。特に男児に発症しやすいとされています。

舟状骨への圧迫やストレス、遺伝的要因、血管や骨の発育異常が関係していると考えられています。症状としては、足の内側に痛みや圧痛が現れ、患部が腫れたり赤くなったりします。痛みを避けるために足を引きずることもあります。

足底腱膜炎(筋膜炎)

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足底筋膜炎は、かかとの痛みの最も一般的な原因のひとつで、足裏の「足底筋膜」という組織が炎症を起こすことで発生します。

刺すような鋭い痛みが特徴で、特に朝起きて最初に立ち上がったときに強く感じることが多いです。動き始めると痛みは和らぎますが、長時間立っていたり、座った後に再び立ち上がると痛みが再発することがあります。

正確な原因は明らかになっていませんが、ランナーや肥満の方に多く見られますが、長時間の立ち仕事や足に合わない靴も原因になることがあります。

足底腱膜繊維腫

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足の裏に広がる足底筋膜に発生する良性のできもので、足底筋膜は足のアーチを支える重要な組織です。この部分に硬い結節ができることで、歩行時や靴を履いた際に痛みや不快感を引き起こします。原因は明確ではありませんが、遺伝や外傷、慢性的な負荷が関与していると考えられています。進行すると結節が大きくなり、複数現れる場合もあります。

治療は、ストレッチやインソールによる圧力分散、薬物療法などが中心です。また、近年では体外衝撃波疼痛治療(ESWT)が痛みの軽減に有効であることも示されています。症状が改善しない場合には手術が検討され、単発の結節は部分切除、複数の結節には全腱膜切除が行われます。再発の可能性があるため、術後のケアも重要です。

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